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社会の勉強法はどうすればいい?基本は暗記がメインの科目!

更新日:2024/11/20 公開日:2020/03/17

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主要科目の中でも社会に対して苦手意識を持っているお子さまにどのように学習指導したらいいのか悩んでいる保護者の方もいるのではないでしょうか。社会は暗記がメインの科目であり、数学や理科などと比べると努力が報われやすい科目です。この記事では、社会を得意科目に変えるための暗記のコツや単元ごとの攻略法などを紹介します。

1.社会は暗記科目!

社会は主要科目のうち、覚えた知識がもっとも得点に反映されやすい科目です。暗記はもっともシンプルな勉強法です。覚えた文法や公式を応用する必要はなく、記憶した知識そのものが得点につながります。歴史の年号や人名、地理の国名など、覚えなくてはいけないことはたくさんありますが、効率的に暗記をすれば短期間での得点アップが狙えます。ただし、暗記科目では「正確さ」がとても重要です。うろ覚えの知識では得点を取れません。暗記科目を制覇するうえでは、「知識の量×正確さ」がポイントになります。

2.暗記のコツは?

社会は暗記で対応できることを理解したうえで、ここからは効率的に暗記を行うためのコツを4つほど紹介します。

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2-1.反復する

まず、繰り返し暗記することです。認知科学の研究によると「人は3回以上繰り返さないと記憶に残らない」といわれており、暗記すべき内容は少なくとも3回以上反復勉強する必要があります。1度ですべて覚えてしまうほうが効率的だと思う人も多いかもしれませんが、1度読んだだけの内容はすぐに忘れてしまう可能性が高く、かえって非効率です。1度で覚えられないから自分は暗記が不得意だからと諦める必要はなく、忘れたら覚え直せばいいのです。まずは3回以上を目安に反復勉強することを意識しましょう。参考書や問題集についても、3冊を1度ずつ使って終わりにするのではなく、1冊を繰り返して活用するほうが効果的です。

2-2.問題演習などでアウトプットする

記憶の定着にはインプットだけでなく、アウトプットも大事です。暗記というと「見る」「聞く」などインプットするほうに意識がいってしまいがちですが、実際には記憶した情報を外に出す練習をしたほうが記憶に残りやすくなります。具体的には、記憶したことを思い出す、問題を解く、他人に説明するといったアウトプットを織り交ぜると効果的です。

たとえば、友人や親子同士で問題を出し合ってみるのは、もっとも手軽に実践できるアウトプット学習のひとつです。自分では覚えたつもりでも、いざ他人に説明するとなるとうまく言葉が出てこない場合には、記憶が十分に定着していないと判断できます。米国で実施された認知科学の調査では、アウトプット学習を繰り返し行うことで50%以上も記憶に残りやすいという結果が発表されています。

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2-3.イメージと関連づける

暗記を効率的に行うためには、個別に覚えようとするのではなく、イメージと関連付けることが大切です。イメージと関連づけるためには社会に対する興味を持ち、面白いと感じる姿勢が肝心です。興味を持って全体像をつかみ、基本的な知識を身に付けることで、重要人物や関連する国名などのイメージが湧きやすくなります。興味を持つことで、自発的にもっと深く知りたいという知的好奇心も生まれるでしょう。興味を持とうと思ってもなかなかやる気が湧いてこない場合は、難しい参考書を無理に理解しようとするのではなく、歴史漫画やドラマなどを入り口にしてみるのも手です。

自分にとってハードルの低いツールをうまく活用しながら、まずは頭の中で全体像をイメージしてみましょう。そして、その中に登場する用語と意味とを関連づけさせていくのがコツです。

2-4.声に出す

声に出して覚えることも大切です。暗記するときには、まずは真っ白なノートなどに繰り返し書いて覚えていく人も多いことでしょう。書くことは大事ですが、書く作業のみでは途中から書くことが目的になってしまい、知識が頭に入ってこない場合も多くあります。書いたことを定着させるためには、実際に声に出して読み上げましょう。「見る」「書く」に「声に出す」「耳で聞く」という行為を加えることによって五感がフルに刺激されます。その結果、「記憶をしよう」という意識が脳内に働き、記憶に残りやすくなります。

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3.単元ごとの攻略方法

社会では知識の暗記が学習の基本です。しかし、単元によっては記述問題も多く出題されます。ここからは、単元ごとの攻略方法について紹介します。

3-1.地理

地理では、国や都道府県の特色についての問題やグラフや表を使用した問題が多く出されます。入試で特に出題されやすいのは「都道府県ごとの面積・人口・人口密度」「農作物や工業生産物の都道府県ごとの生産・出荷の金額・割合」「世界の気候の特徴」などです。地理を得意にするコツは、授業中や自習中などにも地図を横に置き、場所を確認しながら学習することです。たとえば、地図上の国の位置と形をセットにして覚えたり、地域ごとの自然環境や産業の特色を覚えたりするように意識すると良いでしょう。

地理の場合、歴史と違って時系列で覚えていく必要はなく、興味を持ったジャンルからどんどん学習を進めていけます。まずは住んでいる県の特徴を知るなど、自身と関連の深い地域について学ぶことから始めるというやり方もあります。

3-2.歴史

歴史は社会の中でも、もっとも暗記力が試されます。特に問題にされることが多いのは固有名詞です。人物や法律名など、重要な固有名詞を効率よく覚えていくことが大事です。年号もよく出題されます。年号は語呂合わせなどを使用すると覚えやすくなります。さらに、年号では、前後の出来事も含めて覚えることが大事です。大きな流れや縦と横のつながりなどの知識を固めることで、「出来事を起きた順に並び替える」「影響を与えた人物を答える」など、出題されやすい問題にも対応できます。

歴史が苦手という人は、教科書の資料や図書館などで所蔵している歴史の漫画本から入ってみるのも手です。個別の情報として覚えようとするのではなく、ストーリーとして理解してイメージを湧かせることで、記憶に残りやすくなります。ただし、歴史では覚えることが膨大にあるため、すべてを深く理解しようとすると歴史の勉強だけで相当な時間を使ってしまいます。歴史の勉強においては深堀りし過ぎず、出題範囲を把握してポイントを絞って学習することが肝心です。定期テストと入試によって「狭く深く」「広く浅く」を使い分け、効率よく暗記するようにしましょう。

3-3.公民

公民は基本問題と応用問題とに分かれます。基本問題の場合は、教科書に載っている語句をきちんと覚えておけば高得点が狙えます。それに対し、応用問題では、制度や仕組みの内容や理由を記述させる問題も多く、語句の暗記だけでは歯が立ちません。なぜそうなったかの歴史的背景や理由まで理解しておく必要があります。特に、時事ネタ問題は高確率でテストや入試に出題されますので対策しておきましょう。公民は地理や歴史などですでに覚えることがたくさんある高学年から習い始めるため、学習意欲が湧きにくい場合もあります。

また、法律に関する問題など硬い内容が多いことも、苦手とする人が多い理由のひとつです。結果として、得点に差がつきやすい教科です。しかし、公民には将来的に役立つ実践的な知識が詰まっています。高いモチベーションを持って勉強し、貴重な得点源にしていきましょう。

4.予習・復習の仕方

社会では基本的に予習は必要ありません。基本となる授業をしっかり聞き、学んだ内容を覚えるだけで十分です。もっとも避けるべきなのは、苦手意識から自ら社会の勉強を遠ざけてしまうことです。たとえ暗記が苦手でも、授業を受けている間は嫌悪感を抱かずに、集中して取り組みましょう。社会では予習よりも復習が大事です。まずは「一問一答」の基本問題で基礎的な知識を固めてから、演習問題に挑戦して応用力を身に付けましょう。地理や公民などではグラフから情報を読み取ったり理由を説明したりする問題も多く出題されます。自ら考えて記述・論述する演習問題を数多くこなして対策しておく必要があります。

模試で実力を把握し、自分の弱みを知ることも大切です。苦手分野で得点が伸びなかったことが合否の分かれ目になってしまうことも多いため、受験までに弱点を克服しておくことが肝心です。受験前には、受験校の過去問にも取り組みましょう。志望校の出題傾向や得点配分は把握しておくことは非常に重要です。ただし、過去問は解くのに時間もかかるうえ、受験生を落とすための難問や悪問も含まれている場合があるため、過去問に多くの時間を割くのは得策とはいえません。過去問はあくまで自分の実力と志望校の偏差値の差を図るためのツールとして活用し、教科書や参考書、問題集をメインにしましょう。

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5.社会の勉強でしてはいけないこと

短期間で成果を上げるためには効率性を意識することが大事です。ここからは、社会の成績を上げるためには避けるべき学習方法をその理由も踏まえて説明します。

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5-1.単語・年号だけ覚える

まず、避けたほうがいいのは、単語や年号だけを片っ端から丸暗記するというやり方です。単語や年号だけ覚えても断片的な記憶にしかならないため、すぐに忘れてしまいます。単語や年号だけを切り出して覚えるよりも、全体の流れの中のひとつの出来事として覚える方が記憶に定着しやすくなります。断片的な情報では、歴史で出題されることの多い「出来事の並べ替え問題」に対応できません。歴史背景を踏まえ、重要な出来事がどのような順番で起こっているのかを把握してから記憶するほうが効率的であり、応用力も身に付きます。また、どこで起きたかを実際に地図上で確認しておくと応用問題の対策にもなります。

5-2.調べながら問題を解く

次に、調べながら問題を解くという勉強法も社会の勉強には不向きです。問題の答えを教科書から探し出し埋めていく勉強方法は、ただの調べ学習です。調べるという作業を行うことで勉強をしたような気分になりがちですが、調べ学習では答えを見つけることが目的になってしまい、知識が頭の中に入ってこない可能性があります。問題は必ず自分の力で問題を解くのが基本です。勉強を始めてすぐなど、まだ実力が付いていないときは、解答集を隣に置いた状態で問題を解いていくと良いでしょう。

答えが分からない場合は答えを参照し、問題を考えてすぐに理解する流れで進めていけば記憶に残りやすくなります。調べたことをノートにまとめるという作業も、時間がかかる割に知識が定着しないので非効率です。

6.塾に通うメリットは?

独学では不安な場合は、塾に通うことも検討してはいかでしょうか。塾に通うことには多くのメリットがあります。まず、社会では地理や歴史、公民と学習範囲が幅広く、さらに覚えることが山のようにあります。主要科目の中でもとりわけ暗記の比重が高く、覚える範囲や覚え方が間違っていると、時間ばかりかかって記憶に残りません。結果として、定期テストや入試で思うように点を取れない可能性があります。努力した割に結果が出ないことが続くと、社会に苦手意識が出てしまい勉強から遠ざかってしまうという悪循環にもつながりかねません。その点、塾には効率的に学習を進めるメソッドがあります。

塾といってもさまざまなタイプがありますが、特におすすめなのは個人塾です。学力レベルや得意不得意には個人差がありますが、個別指導塾では一人ひとりに合った勉強法で指導してくれます。地理や公民、歴史など、単元ごとに適した覚え方やこれからどのように勉強を進めていくべきか都度、きめ細やかに教えてくれます。問題集の解答に不明点があってもその場ですぐに質問できるので、ひとりであれこれ悩むこともなく無駄な時間を取らなくて済むでしょう。

また、塾は受験対策のプロです。学習のポイントになるところ、出題されやすい分野を熟知しています。試験前に重点を置くべきところを塾が明確にしてくれるので効率的に高得点を狙えるでしょう。加えて、塾が吟味した良質な演習問題を使うことができます。また、覚えにくいところは共通しているものです。過去の生徒が苦戦した分野や問題については、どうすると覚えやすいかのノウハウが塾に蓄積しています。そのため、難問についても覚えやすい工夫を塾側がしてくれます。

スクールIEは、診断結果から生徒と相性の良い講師を選び、学力や目標に合わせた暗記方法や問題演習量のコントロールをしてくれる完全オーダーメイドの個別指導塾です。お子さまの受験にあたり塾を探している、あるいは勉強へのやる気を引き出したい保護者の方は、ぜひスクールIEを検討してみてはいかがでしょうか。

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7.社会はしっかり対策すれば得点できる教科!

社会は数学と違って「公式を知らないと解けない」ということはありません。知識があればある分だけ高得点を狙える教科です。ただし、受験までに使える時間は限られており、社会以外の主要科目の勉強も行わなければなりません。短期間で社会の実力を上げるためには、単に勉強量を増やすだけでなく、勉強の質も大事です。それぞれの単元について、どのように勉強を進めていくのがもっとも効率的かを考える必要があります。自分に合った対策を立てるうえでは、個別指導塾は強い味方になります。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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