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高校受験【英語の勉強法】時期やジャンル別に解説

更新日:2024/11/20 公開日:2020/07/16

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英語は正しい勉強法で学習すれば、誰でも高得点が狙える科目です。しかし、間違った方法で勉強を続けていると、成績が伸び悩んでしまうでしょう。本記事では、英語の勉強方法について、時期やジャンル別に解説していきます。また、高校英語ならではの学習のポイントについても解説するので、英語の成績を伸ばしたい人は参考にしてみてください。

1.【時期別】高校受験の英語勉強法

高校受験の英語は時期に合った勉強をコツコツ続け、長期戦で取り組んでいくことで結果はついてくるので恐れることはありません。ここからは、どの時期にどのような勉強に取り組めばよいのか、中学3年まで・中学3年の夏まで・中学3年の夏から受験までの3つに分けて解説していきます。それぞれの時期で到達しておくべきレベルは異なるので、しっかり確認することが大切です。英語や国語は学習してから結果が出るまでに時間がかかる人もいます。そのため、すぐに結果が出なくてもあきらめずに、根気よく学習を続けていくことが重要です。ここで紹介する勉強を参考にしつつ、計画を立てながら英語の学習を進めていきましょう。

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1-1.中学3年まで

基本的に、中学1、2年生までは志望校の過去問を解くよりも、学校の定期テスト対策に力を入れるほうがよいでしょう。定期テストの点数は、高校に提出する「内申点」にも関係しています。公立高校では内申点を重視しているところも多いので、たかが定期テストと思って気を抜かないことが大切です。なお、公立高校だけでなく、私立高校でも入試の成績だけでなく、内申点を重視しているところも多くあるので、まずは定期テストで高い点数を取って内申点を上げることに集中しましょう。

また、定期テストの点数が取れていれば、その部分の内容はしっかり理解しているとも判断できます。単語や文法などの基礎がしっかり身に付いているかどうかを定期テストで確認するのもよいでしょう。長文問題を解こうと気持ちが焦ってしまう人もいるかもしれませんが、単語や文法をよく理解しないまま長文問題を解いても、よい点数は取れません。分からないままやみくもに長文問題を解くことは、効率のよい勉強とはいえないのでやめるべきです。長文問題をスラスラ解ける基礎を身に付けるためにも、まずは教科書中の単語や熟語は書けるレベルまでマスターすることに注力しましょう。

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1-2.中学3年の夏まで

中学3年生の夏までは部活動で忙しく、なかなか勉強時間が確保できない生徒もいるかもしれません。そのような場合、受験勉強に多くの時間をかけるのは難しいため、通学や休み時間などの隙間時間を有効活用しましょう。英単語カードなど、手軽に持ち歩ける勉強道具であれば、隙間時間の学習に最適です。少しずつでも、積み重ねれば実力は身に付きます。そして、夏休み期間を利用して、それまでできなかった勉強時間を確保していきましょう。具体的には、夏休み以前までに習った文法の総復習・語彙力の強化・過去問調べなどを行います。

志望校の過去問を解くうえでは文法をしっかり理解しておく必要があります。人によって苦手な単元は異なるので、自分の苦手な範囲を見つけたら、夏休み中に克服できるように復習することが重要です。また、単語や熟語についても、入試に出やすいものがあるので出題頻度が高いものから覚えていきましょう。過去問に関しては、まだこの時点では解かなくてよいですが、問題構成や出題傾向などを見るだけでもしておくと、夏以降の勉強に必要なレベル感を掴むことに役立ちます。

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1-3.中学3年の夏から受験まで

夏休みが終わったら長文問題をメインに練習していきます。最初はゆっくりと長文を読み、書かれている内容を把握できるかどうか確認しましょう。そして、長文問題を解いていく中で覚えていない単語や文法が見つかったら、その時点で覚えていきます。このように、長文問題を解きながら単語や文法の復習もしていきましょう。入試本番までに苦手な分野を見つけ、克服していかなくてはいけないので、それらの時間を考えると遅くとも10月中旬からは志望校の過去問に着手していくべきです。

過去問を解く場合は、出題傾向を把握するためにも直近5年分の過去問演習をすることをおすすめします。点数だけに気をとられず、どの分野が分からないのかを洗い出し、徹底的に見直しをしていくことがポイントです。また過去問を解く際には、必ず時間を計って解きましょう。

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2.【ジャンル別】高校受験の英語勉強法

英語と一口にいっても、ジャンルによって学習する目的や学習方法が異なります。ここからは英語のジャンルを英単語・英文法・長文読解・リスニングの4つに分けて、それぞれの勉強方法を解説していきます。

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2-1.英単語

中学校3年間で覚えるべき英単語・連語・慣用表現は約1800語といわれていますが、高校入試のためには2000~2500語程度必要なので、効率よく短期間で覚えていくことが大切です。そのためにも、単語カードを活用してみましょう。単語カードを使う場合は、カードの表に日本語を、裏に英語を記入します。覚えた英単語は外していくことで、覚えていない単語のみに集中して暗記することができ、効率のよい反復学習が可能です。また、50語くらいを1つの単位として一度に覚えていく方法がおすすめです。

1つの英単語の確認は2~3秒程度で日本語を見たらすぐに対応する英単語を答えられるように練習していきます。すぐに思い出せないものは身に付いていないと判断し、繰り返し練習して覚えていくようにしましょう。このようなペースで学習すれば、時間をかけずに効率よく暗記ができます。なお、英単語を覚える際は同じ意味の単語を関連付けることで、幅広い語彙を暗記することが可能です。暗記するときは五感を活用するとよいといわれているので、英単語を声に出し、視覚と聴覚を使いながら学習しましょう。

電車の中など、声に出して勉強しにくい環境のときは、頭の中で発音を思い浮かべるだけでも効果があります。発音が分からない英単語があれば、音声付きの電子辞書で正しい音を理解することで、より覚えやすくなるでしょう。

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2-2.英文法

英文法は英文法に特化した参考書や問題集を活用しながら、受験に必要な範囲の文法を覚えることを優先します。文法を効率よく覚えるためには、参考書などで文法のルールをしっかり理解してから問題集を解く、インプットとアウトプット学習を繰り返し行うことが効果的です。問題集で分からない文法があれば、参考書に戻って苦手を克服していきましょう。なお、入試問題では長文読解が大きな割合を占めているため、秋以降は長文対策に時間を割かなくてはいけません。

長文問題を解くには文法をしっかり理解しておく必要がありますが、文法をマスターするのに時間がかかり過ぎると長文対策に十分な時間を確保できない問題が発生します。そのような事態を防ぐためにも、文法問題は中学3年の夏までにマスターできるように計画的に勉強を進めましょう。

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2-3.長文読解

入試の過去問を活用して、英単語と英文法の確認をしつつ、長文読解の練習をしていくことも大切です。長文問題を解きはじめのときは、思うような点数が取れなかったとしても、長文読解の確認をするために問題を解いているので焦る必要はありません。多くの入試問題では、難しい文法ばかりを使った読みにくい文章が出題されるのではなく、本文と設問の内容がしっかり理解できれば解ける問題が出題されます。そのため、設問に解答するときは、答えの根拠となる部分を英文の中から見つけるように意識することが大切です。

設問では、空欄補充問題や内容正誤問題が出題されます。問題を解き進めていくうちに慣れていくため、多くの問題を解いてみるのもよいでしょう。過去問だけでは心配な人は、長文読解に特化した問題集もあるので、それを使って練習してみてください。いきなり本文を読んでいくのではなく、はじめに設問を確認することで、何を聞かれているのかを把握しながら文章を読み進められ、問題もスムーズに解けるでしょう。受験当日の問題は初めて見る英文なので、長文問題を解くことに慣れていないと焦って実力を出し切れないかもしれません。

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2-4.リスニング

高校によってはリスニング問題が問題全体の2~3割を占めることもあります。そのため、ほかの単元だけでなく、リスニング対策にも取り組むことが大切です。リスニングの問題を解くためにも、長文読解と同様、英単語や英文法を理解しておく必要があります。さらに、単語は発音までしっかり把握しておかないと、リスニング問題を聞き取れないでしょう。リスニングの力を身に付けるには、正しい発音を習得するだけでなく、音声を正確に聞き取る練習、英文を音声に合わせて同じように発音していく練習が効果的です。

自分で英文を発音することで音に慣れることもできるので、最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていくため、繰り返し練習していきましょう。このような練習をする際は、問題集などに付属しているCDなどの音源を活用します。何度も聞いて英文が理解できるようになったら、同じスピードで発音していきましょう。リスニングの力がつくだけでなく、長文読解にも役立たせられるので、まさに一石二鳥のトレーニングです。

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2-5.スピーキング

2022年度から都立高校入試でスピーキングテスト(ESAT-J)が導入されました。試験は11月頃に都内公立中学校に在籍する中学3年生を対象に実施。タブレット端末を用いて解答音声を録音する形式で試験が行われます。出題内容は英文の音読・英語での一問一答・イラスト内容の英文説明・簡単なスピーチの4種類で、それぞれのテストにより発音や英語で自分の考えを伝える能力などが評価されます。(※2022年度実施要項より一部抜粋)

スピーキングテストでは制限時間内に的確な回答を瞬時に英語で表現しなければならないため、文法の知識と語彙力を駆使して、適切な英文を組み立てて正しい発音で発話するスキルが求められます。このようなスキルを身につけるためには早い時期から英語を口頭でアウトプットする環境を作ることで自然と習得することが可能です。しかし短期間でスピーキング力を身につけなければならない場合は、英単語を覚える際に声に出すことで日常的に発話する機会を増やしたり、英検®を活用してスピーキングテストに慣れておくことが効果的な対策となります。またスピーキングテスト対策のオリジナル教材を開発している塾や、独自の対策講座を開講している塾もあるので上手く活用することもおすすめです。

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3.高校受験英語のポイント

高校受験の英語は、ポイントを押さえて学習を進めることで簡単に対策ができます。ここからは、英語学習の3つのポイントについて解説していきます。

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3-1.英語のルール理解

英語には日本語のような助詞がないため、決まりに沿った順番で主語を表わさなくてはいけません。英単語を正しい順番に並べないと相手に正しい意味が伝わらなかったり、異なる意味になったりすることがあります。そのため、英語力を身に付けるには「英文法」という英語のルールを細かいレベルで理解して、正しく使うことが必要です。ルールを覚えられれば、英語の実力は上がっていくので、しっかり理解するようにしましょう。

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3-2.単語量の増加

また、英文法だけを知っていても英単語の意味が分からないと何をいっているのか全く分からない事態に陥ってしまいます。そうならないためにも、英文法でルールを学ぶのと同時に、英単語を多く覚え、知っている言葉を増やしていくことが重要です。英単語を覚えるためには、先述した単語カードを活用する方法に加えて、繰り返し書いて覚えていく方法もあるので、単語カードだけでは覚えられない人は、紙に書いて覚えていきましょう。このとき、英単語を見ないで書いていくのがコツです。頭で思い出しながら書いていくことで、暗記のスピードが早められます。

学校によっては、英単語テストを実施しているところも多くあります。このような小テストは英単語を記憶するよいチャンスなので、テストを受けるときまでに完璧に暗記できるように、また、覚えたところは忘れないように、気合を入れて勉強に励みましょう。

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3-3.例文暗記による表現の増加

さらに単語帳や教科書に載っている例文を暗記することで、英語の知識を効率的に身に付けられます。たとえば、例文を100個覚えるだけでも、偏差値60を超えられる可能性があるのです。この方法を活用する場合は、まず英文法として和訳の意味を理解したあとに、その和訳を思い出して英語を書きます。例文を覚えても、英文法を理解したうえで暗記しなければ意味がないので、ルールを思い出しながら覚えていきましょう。これを繰り返し行い、頭に染み付くまでトレーニングすることで、英語での表現方法や単語の意味が身に付きます。

英単語や英文法を覚えていないと例文を暗記するのは難しく感じるかもしれませんが、この方法で学習することでそれらを効率よく覚えることも可能です。それぞれ別で覚える時間がない人や、入試本番前に効率よく学習を進めていきたい人は是非取り入れてみるとよいでしょう。このような例文暗記を繰り返し行うことで、文法問題だけでなく、長文読解をするときに役に立ちます。なお、英単語や英文法の知識は1つでも多く覚えておくのが試験を突破するコツです。試験時間ギリギリまで諦めずに取り組みましょう。

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4.高校受験の英語は計画的にスケジュールを立てて勉強していこう

英語は正しい勉強法で学習を続ければ確実に成績を伸ばせますが、そのためには、長期的に学習に取り組むことが大切です。自分で計画を立てられればよいのですが、それが難しいという人はスクールIEに足を運んでみてください。スクールIEでは、一人一人の個性に合わせて完全オーダーメイドの学習計画を立てるなど、効率的な学習を支援しています。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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