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【高校生】進路に悩んだ時のおすすめ!親がサポートできること
更新日:2024/11/20 公開日:2020/09/09
高校生の子どもを持つ親は、子どもが進路について悩んでいるのではないかと気になっているのではないでしょうか。ここでは、進路に悩む子どもに、親がサポートできることを紹介していきます。子どもが進路について悩んだときにいつでもサポートできるように、子どもとの向き合い方と進路の決め方を早速学んでいきましょう。
1.進路に悩むのは当然?
高校生が自分の進路に悩むのは、至極当然のことだといえます。人生経験豊富な大人でも、自分の人生設計について、幾度も考えて悩み苦しむものです。どうすることが正解かなんて分からないまま、大人になってしまったという人も珍しくありません。大人でも進路を決めるのは難しいのに、ましてや人生経験が浅い十代の後半で決断するのは至難の業でしょう。そのため、進路を決めなくてはいけない時期に差し掛かっていても、進路が決まっていない子どもはたくさん見受けられます。家業を継ぐのが当たり前だった昔とは違い、無限の選択があるがゆえに、通いたいと思える大学や将来の夢が見つからないと悩む子どもは多いのです。
特に、進路については、親や友人などの親しい間柄でも相談しにくいものです。自分の考えがまとまらない状態では、なおのこと子どもからは話しにくいといえるでしょう。そのため、親が子どもの様子を、日ごろから注意深く見ておくことが大切です。子どもが将来に漠然とした不安を感じているときに、陰から支えられるような状態を保っておきましょう。
2.進路に悩んだときにすべきおすすめの行動
ここからは、子どもが進路に悩んでいるときに、親がすべきおすすめの行動を紹介していきます。まずは親が子どもの進路について真剣に考えることで、子どもが進路を決断するきっかけになるかもしれません。
2-1.本を読む
進路について書かれている本はたくさんあります。大学や就職先の選び方から、職業ごとの魅力やメンタル面に関わることまで、本から得られる情報は非常に多いのです。いくら人生経験が豊富な人でも、自分が持っている知識や経験から得られる情報は限られています。そのため、自分の知識や経験だけで物事を判断し、子どもの将来を決めてしまうのは危険です。親に進路を反対されたり、勝手に決められたりすると、子どもは自分自身を否定されたと自信を失くしてしまう可能性があります。子どもが自分の意見を言いづらくなるだけでなく、親に反発し、進学や就職について考えるのを放棄するようになるかもしれません。
子どもの考えを尊重しつつ、説得力があるアドバイスを送れるように、見識を深めておく必要があります。子どもが将来就きたい職業が決まっていないなら、就職先の選び方や職業について書かれている本を読むのがおすすめです。また、子どもが大学に行く意味があるのか悩んでいるなら、大学の選び方やメンタル的なことが書かれている本を選んでみるのも手です。本を通して、さまざまな人の考えに触れることで、多角的な視点から物事を考えられるようになるでしょう。
2-2.興味のある勉強ができる大学を調べる
子どもが興味を持っている分野があるなら、その分野について学べる大学を調べておくことが大切です。大抵、人は興味のないものに対して、勉強する気は起きづらいものです。興味がある分野と全く興味がない分野では、学習能力に差が出てしまうケースも珍しくはありません。子どもの趣味や得意な分野が分かっている場合は、まずは関連する大学の資料を取り寄せてみましょう。子どもと一緒に資料を読んでいるうちに、具体的な進路が決まる可能性があります。
子どもの自主性を重んじるのは大切ですが、大学探しから学部選びまで丸投げするのは良くありません。子どもにとっては初めての経験なので、大学や学部をどう選べば良いのか分からず、適当な大学を選んで進学してしまうこともあるためです。大学に進学してから興味がある分野を見つけられれば良いですが、興味を持てずに留年や退学をしてしまう人もたくさんいます。子どもが人生設計を立てやすいように、オープンキャンパスや学園祭といった公開講座に参加してみるのも良いでしょう。
2-3.職業や業界を調べる
上述したように、子どもが興味を持っているものがあれば、大学や学部をある程度絞り込むことができます。しかし、子どもが何に対しても興味を持てないと言っている場合には、進路を決めるのは困難を極めるでしょう。知らず知らずのうちに、子どもが希望の職業に就けるはずがないと、諦めてしまっている可能性があるのです。せっかく興味を持っている分野があっても、経済の先行きが不透明なために、自分には関係のない仕事だと思い込んでしまっているケースは少なくありません。
子どもが興味を持てる分野を探し出すためにも、今一度、いろいろな職業について調べてみるのがおすすめです。職業を調べるうちに、少しでも興味が持てるものがあれば、進むべき大学や学部は自ずと絞られていきます。職業や業界について知りたいときは、本以外にもさまざまな媒体で調べられます。たとえば、ネットで「なりたい職業+なりかた」で調べると、職業や業界に勤める方法が簡単に調べられます。どういう学部や学校に進むべきか、仕事に就くまでのルートを確認するのに役立つでしょう。
2-4.周りの大人と話してみる
身近な人の職業について詳しく話を聞いているうちに、子どもが気になる職業が出てくる可能性があります。そのため、親子で話していても進路が決まらない場合は、身近な大人に相談してみることをおすすめします。子どもからは相談しにくいようなら、親が親族や友人などにコンタクトを取ってあげるのが良いでしょう。なぜ今の職業に就いたのか、仕事のやりがいは何なのか、親子で一緒に話を聞くと将来的な目標を決めるのに役立ちます。本やネットで仕事について調べるのと、仕事に就いている人の話を実際に聞くのとでは、印象が全然違います。同じ仕事でも、住んでいる地域によって仕事内容が若干異なるケースもあるため、機会があるのなら話を聞いておくに越したことはありません。
また、子どもが仕事に対して具体的なイメージを持てるようになるので、漠然とした将来に対する不安を解消するきっかけにもなるでしょう。身近な大人の話を聞く場合は、ライフスタイルも合わせて聞いておくと、より仕事に就いたときのイメージがしやすくなるのでおすすめです。残業や休日出勤の有無などを知っておけば、実際に子どもが働きだしたときに、自分の中にあったイメージとのギャップが少なくなります。親子で真剣に将来の進路を決めている様子がうかがえられれば、親族や友人が職場を見学させてくれる可能性もあるでしょう。活かせるものは最大限に活用して、後悔をしないようにしっかりと考えることが大切です。
2-5.自分を知るために自己分析を行う
日本では幼いころから平等な教育を受けるため、個性が伸ばせないのではないかと懸念されています。自分の意見を主張したり、自ら考えたりする力が育ちにくいと不安視する声も少なくないのです。個性が伸ばしにくいということは、長所や短所、好きなものが分かりにくいということでもあります。そのため、進路を決められなくて悩む子どもの中には、自分の個性を理解していない子どもたちもいます。子どもが自分の長所・短所・好きなものを分かっていない場合は、自分自身を見つめ直してもらうためにも、自己分析をすすめてみましょう。
自己分析の方法としては、興味があったり、得意だったりすることを書き出してみるという方法があります。他には、第三者に自分の長所や短所を聞く、あるいは人生の年表を作ってみるという方法もおすすめです。自己分析をすると、だんだんと自分自身のことが見えてくるので、進路を考えるには良い機会になるでしょう。自己分析の方法はいくつもあるので、簡単なものから試してみてください。
2-6.将来のライフスタイルを考えてみる
将来のライフスタイルを、早い段階から考えておくのは大切です。仕事よりもプライベートを重視したいなら、プライベート時間も確保できる仕事に就く必要があります。また、趣味を仕事にしようと考えている場合は、仕事にしても続けられそうかどうかは一度ゆっくりと考えておきたいところです。好きなことは趣味として楽しむ方が合っているのか、趣味を仕事にしても続けられるかは人によって違うからです。好きなことを趣味として楽しむ分には、他人から口を出されたり、責任が生じたりすることはありません。自分の好きなようにやりたい、締め切りに追われるのが耐えられないという人は、やりたいことを趣味にするという方が合っている可能性があります。
趣味にすべきか仕事にすべきか子どもが悩んでいるようなら、趣味を仕事にするときに考えうるメリットとデメリットを書き出すように提案してみてください。しっかりと悩んだうえで結論を出せば、想像と多少違っても子どもも納得できるはずです。そのため、自分のやりたいように好きなことを追求し続けるか、仕事として割り切れそうかはしっかりと子どもに考えさせましょう。
2-7.消去法で考えてみる
上記の紹介した方法をいろいろと試してみた結果、それでも進路が決まらないという場合は、消去法で考えてみるのも一つの手です。好きなことを挙げるのとは逆の方法で、好きではないことややりたくないことを挙げていくという方法です。好きではない仕事、やりたくない仕事から消していって、残ったできそうな仕事を進路希望にします。
たとえば、国外に出たくないという場合は、国外に出るような商社やパイロットといった仕事は必然的に進路の候補から外れます。夜勤をしたくないという場合なら、介護士や看護師も候補から外していきます。そうして、消去法で進路を絞り込んでいけば、仕事にできそうなものが出てくるでしょう。
3.保護者の関わり方
最後に、ここからは保護者の関わり方について紹介していきます。接し方を一つ間違えると、子どもが心を閉ざして進路の相談をしなくなる可能性があります。子どもが進路を納得して決められるように、下記の点に注意してサポートをしていきましょう。
3-1.子どもの視野を広げる
子どもにとって、進路を決めるのは人生の一大イベントです。そのため、心の余裕がなくなって、とりあえず進学しなくてはと、目先のことしか見えなくなっている可能性があります。子どもが進路に悩んでいるときは、親は子どもの視野を広げられるような働きかけをしましょう。日常生活とは異なる環境で、新鮮な刺激を与えるのも大切です。なるべくなら、短期留学、美術館や博物館に出かけるなど、日常生活では味わえない体験をさせてあげてください。
親が良かれと思って必要以上に障害を取り除いてしまうと、子どもは自ら学ぶことをしなくなってしまいます。時には、子どもが自ら考えて学べるように、成長の機会をつくる必要があるのです。親の価値観を丸ごと押し付けるのではなく、子どもの感性や想像力を育てるようにしましょう。とはいえ、保護者自身が体験した進路の話を、子どもに聞かせるのは有効な手段です。子どもは別の視点から、進路について深く考えられるようになります。
3-2.時間の使い方を判断する力を身に付ける
子どものときは、若いということもあいまって、時間が無限にあるように感じてしまうものです。しかし、時間は有限なので、子どものうちから時間の使い方を身に付けさせておく必要があります。時間の使い方を判断する力を養わないまま進路を決めていくと、進路が決まらないうちに受験締め切りが迫ってしまうということもあり得ます。いつまでに何を決めなくてはいけないか、きちんと自分で判断するように促して、子ども自身が納得できる進路を決めさせましょう。
子どもが進路に悩んでいたり、決めるのが遅かったりすると、親はついつい口を出してしまいがちですが、子どもの判断を待つことが大切です。とはいっても、若いうちは時間管理を徹底するのは難しいものなので、親が時間の使い方について教える必要があります。頭ごなしに子どもがやっていることを否定するのではなく、地道に時間の使い方の大切さを根気よく説明していくことがポイントです。親がやっていないことを押し付けられるのを嫌う子どもは多いので、親も一緒に時間管理に取り組むようにしましょう。
4.進路のヒントを得よう!
子どもが進路に悩んでいるときは、子どもだけでなく、親も視野を広げることが大切です。まずは、子どもが興味を持っていることを大切にして、そこから子どもの将来の進路について考えていきたいところです。親の人生経験だけで子どもの進路を決めるのは難しいので、自分の考えを押し付けるのは避け、いろいろな意見を取り入れるようにしましょう。
執筆者:スクールIE コラム編集部
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