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英語の長文読解を得点源に!ポイントを理解して苦手意識をなくそう

更新日:2024/11/20 公開日:2022/03/08

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「英語の長文読解が苦手」「時間が足りなくて全部解答できない」といった声は中学生・高校生問わずよく聞かれるものです。苦手意識があると積極的に勉強する気持ちになれず、結果的に英語の成績アップにつながらないというケースもあるかもしれません。そこで、本記事では英語の長文読解を得点源にするために理解しておくべきポイントについて解説します。

1.英語長文を得点源にするために必要なこととは?

英語長文は単語数が少ないうちに正しい勉強法を身につけることが大切です。中学英語では単語の意味がわかっていればある程度読めますが、長文なだけではなく、内容が複雑になると理解するのが困難になってしまいます。大学入試では英語長文に使用されている単語は約700~1000以上もあり、共通テストの長文でも500~700単語です。早稲田大学や慶應義塾大学レベルになると1000単語を超えるといわれています。

出題される長文が1問だけであれば対応できる場合もあるかもしれません。しかし、時間内に解かなければならないという条件下で複数出題されると対応できないこともあるようです。しかも、テストでは各長文に対する設問も複数あることから、長文を読むだけで精一杯では設問の解答時間が足りなくなってしまいます。英語の長文を得点源にしたいと思っているのであれば、ただ読むことができれば良いわけではありません。決められた時間内で長文を読み、そのうえで設問に解答する必要があります。

1文ずつ日本語に直してから解答するのでは時間に間に合いません。つまり、英文を英語のまま理解するのが重要です。日本人は英単語を日本語に訳し、全体的な意味を考えがちです。この癖を英語のまま理解する癖に変えることができれば、長文読解のスピードはぐんとアップします。

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2.英語長文が理解できないのはなぜ?

英語長文を理解するのが難しいのはなぜなのか、原因を知って対策しましょう。

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2-1.覚えている英単語や英熟語の数が少なすぎる

長文に出てくる単語すべてを知っている必要はなく、一定以上の単語が理解できていれば推測で読めるものもあります。ただ、知っている英単語数が極端に少ないと、推測することさえ困難な場合も出てくるでしょう。特に、長文の鍵となる英単語の意味がわからなければ内容も理解できませんし、接続詞の意味がわからなければ前後の文のつながりが理解できない可能性があります。

また、英単語の意味は1つではないため、複数の意味を持つ単語を読み誤るとまったく違う内容に捉えてしまいます。さらに、イディオムや慣用表現を単語の意味のままストレートに読むと、本来とは違う意味に受け取ってしまいかねません。こういった事態を避けるためにも、必要最低限の英単語や英熟語はあらかじめ頭に入れておく必要があるでしょう。

2-2.基礎的な文法も理解できていない

日本語の語順と英語の語順は異なるため、英語ならではの語順を理解していなければ読むことができません。たとえば、日本語では「友達がくれたペン」ですが、英語では「The pen which my friend gave me」となり、「友達がくれた」という部分がペンの後に続きます。簡単にいえば、ペンの説明を表す部分の位置が日本語と英語では逆になるというわけです。こういった語順を理解していなければ、英文を見たときに混乱してしまうでしょう。

また、基礎文法が十分理解できていない場合は単語と単語の関係性がわからないので、日本語の文法で理解しようとしてさらに意味がつかめなくなってしまいます。だからといって、文法を知っているだけでは長文をしっかり読みこなすことはできません。大切なのは、文法を理解したうえで使いこなせる状態になっていることです。もし基礎文法さえもわからない状態であれば文章も読めないので、いきなり長文読解に挑戦する前に最低限必要になる英文法を身につける必要があります。

2-3.一文単位の理解ができていない

英語の長文は、別の見方をすれば「英語の短文の集合体」です。そのため、英文ひとつひとつの意味を理解していなければ、全体的な意味を理解することはできません。長文に挑戦する前に、まずは短文を正しく読めるようになることが大切です。たとえば、英文を解釈するためのトレーニングをするのも良いでしょう。段落ごとに英語を英語のまま理解できるようになれば、全体の流れも理解しやすくなります。短い英語表現の理解をしっかりできる状態にすると、英作文に応用することも可能です。長文を短時間で、しかも正確に読むためには、段落ごとに英文を早く正確に読む力をつけるのが先決といえます。

3.誤った英語長文の勉強方法とは?

こちらでは、気づかないままで行っていることが多い誤った英語長文の勉強方法について解説します。

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3-1.英単語をただひたすら覚える

英単語を多く覚えていれば、英語長文が読めるようになるのではと考える人は少なくありません。確かに、長文読解には一定以上の語彙力が必要ですが、知っている英単語量が多ければ正確に読めるようになるわけではないので注意が必要です。ただ、知っている英単語数がある程度あれば、英文の意味を推理できるようにはなります。たとえば、難関大学の英語長文では、受験生の多数が知らない英単語が出てくることも珍しくありません。なぜそういった問題が出題されているのかといえば、単語を知っているかではなく、前後の文脈から英単語の意味を理解できるかどうかをチェックしているからです。

英単語をひたすら覚えているだけの人は、単語が持つさまざまな意味のなかでたった1つのみを知っているだけというケースが多いです。しかし、実際には知っている意味以外で使われていることのほうが圧倒的であることから長文の内容を理解できず、問題が解けません。また、イディオムや構文、慣用表現としての使い方を理解していない場合も個々の単語として見てしまい、全体内容を読めないケースが多いです。

3-2.英語長文をとにかくたくさん読む

英語長文に慣れることは大切ですが、英語長文1つでさえもしっかりと理解できていない状態でほかの英語長文を読むのは混乱するだけです。また、英語長文を早く読むためには、まずは長文自体に慣れる必要があります。ただし、大切なのは量ではなく、質なので、文章を丁寧に読みましょう。おすすめなのは、同じ長文を理解できるまで何度でも繰り返し読むことです。

そうしているうちに英語を英文のまま理解できるようになります。わからない部分があっても焦る必要はないので、どのような意味なのかを予想してみましょう。ポイントは1つの長文に使用されている単語、熟語、独特の英語表現などをまず理解し、その後で次に進むことです。この方法であれば、わかる英単語や熟語、構文の数を増やせるのでスムーズな長文読解につながります。

4.英語長文を早く正しく解くコツは?

テストは制限時間があるため、時間をかけて長文を読解するわけにはいきません。そこで、こちらでは英語長文を早く、しかも正確に解くためにはどのようなポイントがあるのか解説します。

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4-1.設問から先に目を通す

英語の長文を解く際、いきなり長文そのものを読もうとするのは効率的とはいえません。まずは何について問われているのかを知り、そのうえで読みはじめたほうが注目点がわかるので問題を解きやすくなります。また、選択肢のある問題であれば、そちらも先に読むのがおすすめです。選択肢を先に読むと、長文に何が書かれているのかを推測できます。質問内容と推測した文章から解答に必要な部分とそうではない部分を見分けることも可能です。つまり、質問に関連した部分のみをしっかり読み込めるので効率的といえるでしょう。

英語のテストのまとめとして、長文全体を理解していることを前提とした設問がされているケースがあります。選択肢から選ぶ問題で、しっかりと文章の内容を理解していれば答えられないというものではないので落ち着いて解答部分を探しましょう。スムーズに長文を読めるようになるのが目標とはいえ、最初からスピーディーに読めるわけではないので、順序立てて進めていくほうが無難です。

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4-2.イメージしながら読み進める

「長文内容をイメージする=1文ずつ和訳をしない」ということです。1文ずつ和訳していると時間がかかり、本来であれば解けるはずのほかの問題を取りこぼす可能性が出てくるでしょう。英語を英文のまま理解していけば、問題を解くまでの時間が大幅に短縮できます。そのため、英文を読むと同時に頭の中でイメージしたり、英単語の意味もイメージとして覚えたりするのがおすすめです。英単語のなかには単純に日本語に置き換えるのが難しいものがあるので、イメージで記憶していると複数の意味を持つ単語であっても応用しやすいです。

長文ではまず、第一印象で感じたものをイメージします。それだけでも大雑把な文章の解析をすることが可能です。より具体的にするために印象に残る単語を抜き出してイメージを膨らませましょう。練習問題として、毎日のさまざまなニュースがわかる英文の新聞やサイトなどの文章を読んでみるのもひとつの方法です。

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4-3.ディスコースマーカーをチェック

「ディスコースマーカー」は、接続詞や副詞句など文章の流れを示すキーワードです。つまり、ディスコースマーカーが出てくると話の切り替わりになるので、後に続く内容が話のポイントになるとわかります。長文が苦手な場合は、ディスコースマーカーに注目するのもひとつの方法です。それによって、大事なポイントに目が行くようになり、注意して読むべきポイントがわかりやすくなります。

文章を読み、先に質問に目を通してからディスコースマーカーに印をつけましょう。こうすると答えだと確実にわかる文章が見つかりやすくなり、解答できる状態になります。特に、注目すると良いのが逆接のディスコースマーカーで、出題者の主張に続く傾向が高いです。ちなみに、逆接のディスコースマーカーは、たとえば、「but」「however」などがあります。

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4-4.スラッシュリーディングする

「スラッシュリーディング」は文章や構文の区切れに「スラッシュ(/)」を入れて読む方法です。区切ることで文章構造をスピーディーに理解できます。主語、述語など文法的な役割別に1つの塊と考え、文章のはじまりから順番に区切っていくことが可能です。この方法であれば、英語のままでも文章の意味を理解しやすくなります。

また、スラッシュによる区切りは必然的に文章のはじまりから順番に読んでいくことにつながるので、日本語に訳すために前後を行き来して読む必要もありません。英文のままで理解している分、長文を読むスピードが上がります。ただし、正確な位置にスラッシュを入れて読むためには、構文自体をしっかりと理解していることが前提です。長文を見るだけで苦手意識からやる気がそがれてしまう人もいますが、そういった人にもスラッシュリーディングは有効です。スラッシュを入れるだけで短文のように見えるので、苦手意識が和らぎます。

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5.英語長文の正しい勉強方法とは?

まずは、基礎的な英単語や英熟語、文法などを身につけることが大切です。基本が理解できるようになったら、問題形式の英語長文を読んでみましょう。その際、先に質問を読み、そのあとで辞書を引かずに文章全体を読みます。この際、ディスコースマーカーのチェック、スラッシュによる区切りなど工夫をしながら、文章の内容をイメージして読むのが大切です。

自分の答えが合っているかどうかを確認し、間違った部分は繰り返し復習をするのが効果的です。間違った部分を確認しただけで放置していると、次に同じ問題が出たときにミスを繰り返してしまいます。実際、英語長文の勉強では復習が最も重要で、このときに初めて辞書を引いて答え合わせをするわけです。そのあと、解答の和訳は見ずに、自力で和訳してみましょう。英文のまま読んでいたときのイメージと実際の内容が同じかどうかを確認するのもポイントです。

なかには知らない英単語が出てくるかもしれませんが、そういったものについても復習するときにイメージ付きで覚えるのが大切です。間違えた問題は原因を探り、正解した問題は根拠があって正解できていたかどうかをチェックしましょう。このときに自分の和訳と解答の和訳の違いを比較します。文章全体の流れを理解するためには、音読するのも効果的です。音読をすると1文ずつ和訳せずにイメージ付きで読めるようになります。同時に、発音やアクセント、リスニング問題の対策もできるので英語全体の勉強にもつながるのが良いところです。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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