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自己推薦書の書き方完全ガイド!高校生向けに徹底解説【例文付き】

更新日:2025/04/15 公開日:2025/04/15

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自己推薦書は、大学が受験生の人物像や意欲を評価する重要な書類です。学力だけでなく、どのような強みや経験を持ち、大学で何を学びたいのかを明確に伝えることが求められます。本記事では、自己推薦書の基本から、書き方のステップ、高評価を得るポイントまでを詳しく解説します。説得力のある構成や具体的な例文も紹介するので、完成度の高い自己推薦書を作成しましょう。

1.自己推薦書とは?基本を押さえよう

自己推薦書は、大学が受験生の人物像や意欲を評価するために重要な書類です。まずは、その目的や他の書類との違いを解説します。

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1-1.自己推薦書の目的と大学が求める理由

大学が自己推薦書を求める理由は、受験者の人物像を総合的に判断するためです。近年の大学入試では、学力だけではなく、個性や意欲が重視されるケースが増えてきました。特に総合型選抜(旧AO入試)では「人物像」が評価されるため、自己推薦書が合否に大きく影響します。調査書や評定平均だけでは伝わらない個性や強みを、受験生自身の言葉で表現できる点が、自己推薦書の特徴です。入学後に主体的に学び成長できる学生を求める大学側にとっては、自校との適性を測るために重要な書類となります。

1-2.志望理由書・自己PRとの違い

自己推薦書は、単なる自己PRや志望理由書とは異なる目的を持ちます。それぞれの違いを理解し、適切な書き方を意識しましょう。

書類の種類 概要
自己推薦書 「自分が志望大学にふさわしい人物であること」を証明する書類
自己PR 「自分の強みや長所」を伝えるが、大学との関連性が薄いと評価されにくい
志望理由書 「なぜその大学を志望するのか」「大学で何を学びたいのか」を中心に記載する

2.自己推薦書を書く前に必要な準備

効果的な自己推薦書に仕上げるために、どのような準備が必要なのかを解説します。

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2-1.自己分析をしてアピールポイントを見つける

自己推薦書では、自分の長所や強みをエピソードとともに伝えることが重要です。そのためには、まずは自己分析をおこない、アピールポイントを整理しましょう。自己分析の方法としては、過去の体験を振り返りながら「自分史」を作成するのが有効です。これまでの人生で印象的な出来事をまとめることで、自分の成長や価値観の変化を整理できます。あわせて「モチベーショングラフ」を作成し、どの経験が自分に大きな影響を与えたのかを可視化するのもおすすめです。

2-2.志望大学・学部の特徴をリサーチする

説得力のある自己推薦書を書くためには「その大学・学部でなければならない理由」を明確にすることが大切です。まずは、志望校の「アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)」や「カリキュラム」を確認しましょう。これらの情報は大学の公式サイトやパンフレットに掲載されており、大学が求める学生像を把握するのに役立ちます。加えて、オープンキャンパスや説明会に参加し、教授や在学生の話を聞くと、学部の特徴や求める人物像をより具体的につかめます。このようにして、自分の強みと大学の特徴を結びつけると、説得力のある自己推薦書につながります。

2-3.書くべき内容を整理する

自己推薦書は、大学ごとにフォーマットや文字数制限が異なるため、事前に必ず確認が必要です。あわせて自己推薦書に記載する要素(アピールポイントや志望理由、入学後の目標・ビジョンなど)を整理します。その際、志望理由書や自己PRなど、他の提出書類と内容の重複を避けることが大切です。同じエピソードを使う場合でも、自己推薦書ではより具体的な経験を掘り下げて書くなど工夫しましょう。

3.自己推薦書の書き方【5ステップで解説】

自己推薦書をスムーズに仕上げるには、正しい手順で進めることが大切です。ここでは、書く内容の整理から添削まで、完成度を高めるための5つのステップを解説します。

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3-1.ステップ1:書く内容を整理し、アピールポイントを決定

まずは、自分の強みを明確にし、どのエピソードを使うか決定します。エピソードは、「なぜその経験が自分の強みにつながるのか」を明確に伝えるものを選びましょう。選んだ強みとそれを裏付けるエピソードが、あらかじめ調べておいた大学の求める人物像と一致していることが重要です。

3-2.ステップ2:志望校の特徴と自分の強みを結びつける

自己推薦書では、「なぜこの大学でなければならないのか」を明確にすることが大切です。前段階でリサーチした大学の特徴と、自分の経験や強みを効果的に結びつけましょう。例えば、国際関係学部を志望するなら「高校時代の海外ボランティア経験」と関連づけると効果的です。また、「〇〇大学の留学支援制度を活用し、実践的に語学や異文化理解を深めたい」など、具体的な理由を挙げると、大学への適性を示しやすくなります。

3-3.ステップ3:文章の構成を考える

伝わりやすい文章にするために、「結論ファースト」で構成を組み立てましょう。結論→エピソード→志望理由→目標の順番で書くと、論理的で説得力のある自己推薦書になります。

3-4.ステップ4:実際に書いてみる

論理的でわかりやすい文章を書くためには、簡潔な表現を心がけましょう。無駄な修飾語を削り、主語と述語の関係を明確にすると、読みやすくなります。最初からうまく書けなくてもかまいません。まずは質より量をこなし、わかりにくい表現や不自然な流れを修正するプロセスを繰り返しましょう。

3-5.ステップ5:添削・ブラッシュアップして完成度を上げる

自己推薦書を書き終えたら、まずは誤字脱字をチェックします。誤字脱字があると真剣さが足りないと思われて評価が下がるため、提出前に必ず見直しをおこないましょう。第三者に読んでもらい、内容のわかりやすさを客観的にチェックしてもらうのも効果的です。読みにくい箇所や意味がわかりにくいところ、表現の改善点を指摘してもらうと、より良い文章に仕上がります。

4.高評価を受ける自己推薦書のポイント

ここでは、自己推薦書で高評価を受けるために意識したいポイントを解説します。

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4-1.明確なアピールポイントを最初に伝える

自己推薦書は、多くの応募者の中から目に留まることが重要です。そのため、自己推薦書の冒頭で、自分の強みを端的に伝える必要があります。例えば、「私がこれまでの経験を振り返ると、いろいろな出来事がありました。その中で特に印象的だったのは、高校2年生のときの文化祭での活動です」といった、何をアピールしたいのかが曖昧な書き出しは避けましょう。「私は数学研究会の代表として、チームで統計コンテストに挑戦し、全国大会に出場しました」といったように、最初に結論となる自分の強みを明確に示すことが重要です。

4-2.具体的なエピソードで説得力を持たせる

アピールポイントを裏付ける実績やエピソードについては、抽象的な表現ではなく、実際の経験を具体的に描写することが重要です。例えば、「英語スピーチコンテストで入賞しました」では、どこでおこなわれたのか、どの程度の規模のコンテストなのかわかりません。「高校2年生のときに、○○県主催の英語スピーチコンテストに出場し、150人の中から3位に入賞しました」と、「いつ・どこで・どんな経験をしたのか」を数字とともに具体的にイメージできるようにし、成功体験や学びを伝えると効果的です。

5.自己推薦書の例文

ここからは、自己推薦書の例文を紹介していきます。

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5-1.書き出しの例文

書き出しは自己推薦書の印象を決める重要な部分です。自分の強みや経験から得られた結果を明確に伝え、興味を引く内容にしましょう。

<例>
「私は生徒会長として学校行事の運営という経験を通じて、リーダーシップと調整力を身につけました。」
「高校時代に文化祭の実行委員としてイベント企画を担当したことは、私にとって計画力と問題解決力を養う大きな学びとなりました。」

書き出しは数行で合否が決まるほど重要といわれます。具体的なエピソードを交えて、強みを明確に伝えることがポイントです。

5-2.締めくくりの例文

締めくくりは、大学入学後の目標や意気込みを明確に述べることが大切です。「この大学だからこそ自分の夢を実現できる」という内容を強調するとより効果的です。

<例>
「将来は持ち前のリーダーシップと貴学での経営学の学びを活かし、企業のマネジメントに携わる夢を実現したいです。」
「将来は持ち前の探究心と貴学での最先端の医療技術の学びを活かし、多くの人の健康を支える医療従事者として活躍したいです。」

目標を具体的に記載することで、将来のビジョンが明確になり、評価が高まります。

5-3.良い自己推薦書の例

  私は高校2年生の時、○○県主催のスピーチコンテストで、150名中3位に入賞し、効果的なコミュニケーション能力を証明しました。このコンテストは、私の表現力と人を惹きつける伝達技術における転機となりました。

  当初は内容の質にのみ集中していましたが、指導教諭から「伝え方が聴衆の印象を大きく左右する」と助言を受けました。そこで話すリズムや間の取り方を意識的に変え、適切なジェスチャーを取り入れる練習を毎日2時間、1カ月間継続しました。

  努力の結果、本番では聴衆の表情や反応を読み取りながら柔軟に発表スタイルを調整し、審査員からは「心に響く説得力のある発表」と高評価を獲得できたのです。この成功体験から、優れた内容も効果的な伝達技術がなければ価値が半減することを実感しました。

  貴学の文学部は、言語表現とコミュニケーション理論の専門的研究で高い評価を受けており、実践と理論を結びつけた教育プログラムに強く惹かれています。私は貴学で言葉の力をより体系的に理解し、聴衆の心に届く表現技術を磨き上げたいと考えています。

  そして卒業後は、企業広報や教育の分野で、人々の心を動かす言葉の専門家として社会に貢献したいです。

この自己推薦文の良い点

・冒頭で結論(コミュニケーション能力の証明)を明確に示している
・練習の具体的な量(毎日2時間、1カ月間)を示し、努力の程度を明確にしている
・志望理由をより具体化し、大学の特色に言及している
・将来の目標をより具体的かつ志望学部との関連を明確にしている
・全体的に一文が簡潔で、経験→学び→大学での目標→将来像という説得力のある流れになっている

6.自己推薦書の書き方に悩むなら個別指導塾がおすすめ

自己推薦書の作成に不安がある場合は、個別指導塾を活用し、プロのアドバイスを受けながらブラッシュアップすることが合格への近道です。自己推薦書は、書き方や構成次第で大きく評価が変わります。内容が魅力的でも、文章の流れが悪いと伝わりにくくなるため、第三者の視点での専門的なアドバイスが役立ちます。

個別指導塾では、以下のようなサポートが受けられます。

・文章の構成を改善し、読みやすい自己推薦書を作成
・大学のアドミッションポリシーに合ったアピール方法を指導
・説得力のある文章へのブラッシュアップをサポート

スクールIEでは、個別指導を通じて自己推薦書の添削をおこない、志望大学に適した表現や構成を一緒に考えます。 自分一人では気づけないポイントを押さえられれば、より完成度の高い自己推薦書を作成できるでしょう。

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7.まとめ

自己推薦書は、志望大学へのあなたの思いと強みを伝える重要な書類です。大学の求める人物像に合った内容を作成し、自分の強みを最大限にアピールすることが求められます。特に、書き出しでアピールポイントを明確にし、具体的なエピソードを交えて論理的に構成することが重要です。説得力のある自己推薦書を作成するには、内容の整理や表現の工夫が欠かせません。自己推薦書の作成に不安がある場合は、個別指導塾のサポートを活用することで、より完成度の高い自己推薦書に仕上げられるのでおすすめです。

個別指導塾スクールIEでは、生徒一人ひとりの学習状況やニーズに応じて、教科・授業回数・時間帯を自由に選べる柔軟なシステムを提供しています。志望校対策はもちろん、総合型選抜に必要な書類作成のサポートも充実しています。自己推薦書についても、個々のニーズに合わせた指導が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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